「内部表現の書き換え」とは、コーチがクライアントの無意識へ直接介入し、情報世界の価値観に対して、ポジティブな働き掛けをしていくものです。
これによりクライアントの内的世界に変化が現れ、意識状態の変化がゴールの達成を飛躍的に向上させることが期待できます。
内部表現とは
内部表現とは、「その人の内的世界の全て」のことです。
- 今見ている世界
- 脳と心で認識している世界
- あなたの性格、思考パターン
- 住んでいる環境
- 周りの人間関係
見の前に開かれ、認識している全てが「内部表現」の結果です。
さらには人生のゴールや将来のビジョン、現在の健康状態や金銭感覚もその人の内部表現ということができます。
つまり<あなた自身を構成している内的世界の全てがあなたの内部表現>
ここにポジティブな影響をダイレクトに与えていくのが【内部表現の書き換え】になります。
内部表現の書き換えが有効な訳とは
人それぞれ考え方が違います。
思考の癖が幸せの弊害となっているケースも少なくはありません。
世間で行われているコーチングやカウンセリング、コンサルティングの類は、ほぼ言語誘導によるものです。
決まった定型質問集のようなものがあり、ある一定の方向へと進歩を促すもので、相手の悩みを聞きながらの人生相談、コーチの経験を元にしたアドバイスに終始するのが一般的と言えます。
しかし言語である以上、クライアントの価値観が凝り固まっていた場合、アドバイスを意識的に跳ね返すことができるため、あまり効果が上がらないのも事実です。
(教えても聞き流す。言い訳をして、結局はやらない)
人は「変わりたい」と思っている反面、無意識では「変わりたくない」とも思っています。
これは脳が急激な変化を求めていないためであり、なるべくなら安全に現状を維持したいという<現在のコンフォートゾーン>を無意識が選ぶために起こります。
つまり<理想とは違うコンフォートゾーンが出来上がってしまっている>のです。
これを打ち破って人生の方向転換を促すには、潜在意識へのダイレクトなアプローチが必要になってきます。
「コーチングを受けたい」という希望がある場合は、「ゴールを達成したい」と「本当に人生を変えたい」という方が多いのですが、それでも過去の価値観からくる信念体系(ブリーフシステム)が邪魔をして、言語誘導を跳ね返してしまう場合もあります。
そこで有効になってくるのが「内部表現の書き換え」になります。
内部表現の書き換えは、表向き雑談をしているようですが、その裏ではコーチがクライアントの無意識に対して働き掛けを行っていますので、雑談自体がハイレベルのワークになっています。
非言語コミュニケーションは相手の意識に上らず、拒否反応も出ないため、素直にポジティブなマインドに変わりやすいという特徴があります。