セルフトークとはいわゆる【独り言】のことですが、ほとんどの人はこのセルフトークにそれほど注意を払っていません。しかし、セルフトークこそがあなたの運命の鍵を握っていると言っても過言ではないのです。
言葉はとても強力なもので、言葉によって映像が喚起し、それに伴う過去の記憶、感情といった五感情報が呼び覚まされます。
するとその情報が臨場感を作り上げ、結果としてセルフトークの内容が再生されてしまうのです。
コーチングの元祖であるルータイスは「ワーズ(言葉)・ピクチャー(映像)・エモーション(感情)」と表現し、とても重要視してきました。これらはセットであり、お互いに関係しあっています。さらに3つ揃うと臨場感が非常に高まるという特徴があります。
無意識であっても発した言葉が映像や情感を高めます。セルフトークとは実際の体験を思い出す行為であり、未来にも同じ現象を作り上げてしまうわけです。
お金がない人はよく「お金がない」と口癖のように語りますが、これはとても危険なわけですね。
つねに「お金がない状況」が再生され、その世界の中でずっと生活することになります。これはすぐに切り替えなければいけません。
セルフトークが自己イメージを作る
気付かずに無意識に口から出る言葉の数々。
その言葉に相応しいように自分の中のイメージ世界が出来上がります。この自己イメージが自分のコンフォートゾーンの元となります。
自分が日ごろから発する言葉、その言葉に相応しい世界が居心地の良い世界ですから、ネガティブな言葉が多い人は、とても低い位置にコンフォートゾーンが設定されていますので、なかなか物事がうまくいきません。
だからさらに不平や不満が出てくる。そして、その言葉に相応しい状況がまた訪れる。この連続です。
セルフトークは無意識に出てしまうものでが、意識することにより変えることもできます。
意識的に継続的に言葉をコントロールし、ポジティブなものに変換していくだけで、徐々に環境は変わり始めます。
大切なポイントは意識に上げること。(常に自分の言葉を観察し、モニタリングすること)
一日24時間はなかなか難しいのですが、話をしている自分の言葉に気を付ける時間を設けてみてください。そしてマイナスな言葉や表現、悪口を言ってしまったら、それをプラス表現に置き換えて言い直してみる。
このような作業を続けていくだけで、セルフトークに対する自分の癖が治り始めます。セルフトークの質が変われば、セルフイメージも変わり、コンフォートゾーンも上がり始めます。これが重要なのです。
コンフォートゾーンの向上と上方レベルでの安定が、生活の質の向上に結び付いていくのです。