ビジネスでよく使うツールとして、「TO DO リスト」があります。
その日の予定や近々やろうとしている事柄、約束事を書き留めるものです。
私も以前は記憶に相当の自信があったもので、一切ノートやメモは取らなかったのですが、最近では必ずメモを取ったり、大事な予定は書き留めることにしています。
それはその方が明らかに効率がいいから。
年齢が若い時には確かに記憶オンリーでもいけたりするのですが、30代、40代と進むにつれてどうしても忘れっぽさが出てくるようになります。これは脳の老化というだけでなく、生まれてから今までの人生の中で蓄えてきた情報が、増えてくるから起こることです。
以前に苫米地博士に聞いたところ、「記憶は悪くならない」「悪くなるのは記憶を引き出すことだ」という答えでした。
確かにそうですね。
顕在意識では自覚できていなくても、潜在意識は全てのことを鮮明に記憶しています。目では見えていないものも、実は意識に入っている。ということは<記憶力は一切衰えない>ということですね。
その反面思い出す力は衰える、というかスピード的に遅くなる。これはパソコンと同じです。
ハードディスクがいっぱいになると、どうしても処理能力が遅くなってきます。データを検索する時間が増えるからです。
特に最近は情報社会ですので、数十年前と比べて明らかに入ってくる情報は圧倒的に増えてきています。
だから顕在意識をサポートするツールが必要になってくる。これが<To Do リストをはじめとするメモ>とうことになります。
脳の処理速度を高めるTO DOリスト
メモはワープロではなく、手で書く方が何倍も脳に強く書き込まれます。
これはワープロを打つ時に使う神経回路より、手で書く時の神経回路の方を圧倒的に多く使うからです。だから意識にも入りやすくなる。
そして予定を終えた後や、目標を達成した後は、いつも横線でかき消します。これは自分でやりやすい方法を好きなようにやるといいでしょう。
私の場合は、<横線を引くことで、達成した>という意識が根付いているので、必ず同じルーティンにしています。
記憶だけに頼らずに、書き留めることで、脳の負担も減ります。その分、別の方へ脳の力を向けることができます。
また書くことで常に意識するようになるので、脳がそれを最短で終わらせるように動き始めます。だから確実に早く効率的に物事が進む。
この繰り返しが時間内効率を充実させ、中身の濃い日々へと変化していきます。
僅かな効率も、一年積み重ねれば圧倒的な差となるのです。