「小人閑居して不善をなす」
これは中国の古典「四書五経」の【大学】の一節ですが、つまり「小人は他人の目がないと悪い事をする」「つまらない凡人は、一人にするとろくなことをしない」
心が痛い教えですが(笑)、これは凡人に限ったことではありませんよね。
ごく普通にまともな人や、立派な人であっても、他人の目が届かない場所や一人になると、意外と人に知られたくないこともしているものです。
でも独りの時くらいは、気を抜きたくなるのも事実。ちょっとはダラダラとする時間も必要とは言えます。
しかし、【大学】ではさらに次の言葉が続きます。
「君子必ずその独りを慎むなり」
要するに、「君子(立派な人)は人が見ていようが、見ていまいが、自分を律し行動を慎む。どんな時でも素晴らしい行いをしている」と。
私は四書五経では大学が一番好きで、学生の頃からこれらの言葉を教訓にしてきたものです。
マインドレベルの低下に対処する
人は、独りになったり、暇になったりすると、マインドのレベルが下がりやすくなります。
つまり事の大小はあれども誰でも【小人閑居して不善をなす】の傾向が出やすくなります。
また私のクライアントでも、「仕事が終わって一人になると落ち込む。やる気が起きない」という悩みがあり、回答を求められたことがあります。
これは多くの人にも共通することですので、その時の返信メールの一部を下記に紹介したいと思います。
落ち込む気分から立ち直る方法
(以下、メールでの回答)
思考と心は、実は単純な法則によって成り立っています。
それは周波数。
フジテレビにチャンネルを合わせれば、フジテレビの番組しか流れません。
TBSに切り替えた瞬間に別の番組に変わります。
だから答えは単純。
悩みには付き合わないこと。どこまでも無視することです。
これは小さい子供や犬との関わり方と同じで、一度付き合うと調子に乗ってどんどん来ます(笑)
ただ、「付き合ってはいけない、もっとプラスに」と考えすぎると、逆にマイナスを意識していることにもなります。
だから自然に何かを始めること、行動に移すこと。そうすればチャンネルが合いませんので、やがて悩みは消えていきます。
ところでマイナスな想いや感情が勝手に湧き出てくるタイミングというものがあります。
それは
- 暇で何もしていないとき
- 一人でいるとき
です。
何かに打ち込んで集中しているときには、マイナス想念は浮かんで来ません。
だから、単純に、
- チャンネルを外し
- 無視し
- 自然に何か楽しいことを始める。(want to)
体を動かして、行動する。
本を読むでも、音楽を聴くでも、英会話の勉強を始めるでも、ブログを書くでも何でもOK。
それでも辛かったら、外に出て、外食する。バッティングセンターに行く、本屋で立ち読みする等、気が晴れる事をやってみる。
浮かんだネガティブな事柄に反応したり、付き合うから泥沼にはまるのです。
これも慣れですので、場数を踏んでやっていけば、いずれ心の切り替えが上手になります。
ところで、最初の一歩は何でも億劫です。
自転車をこぐ時も最初の一漕ぎは力が必要です。だらだらと休憩を取った後に、仕事に戻るのも億劫。
初めての事柄なら不安が舞い込みます。でもこれは当たり前。
だからこそ、最初の一発は気合で踏み込む。その後はペースが掴めて楽になります。
(~中略~)
だからまだやっていない事柄があったら、強引にでも始めてみる。
何事も期限がないと人は始めないものですので、(WANT TO)ではなくなりますが、最初のエンジンの始動にはこれくらい必要とお考え下さい。
ところでゴール設定はできてなくても、好きな事柄の欠けらはたくさん出てきてるはずです。
(注)私のワークによって、いくつもの閃きや気付きが既にある状態のこと。
とりあえず、その中で一番簡単なものを、一度行動に移してみるのもよいでしょう。
計画だけで、何も実績が積まれないと、実感が湧いてきません。
計画→行動→成果 という回路を少しずつ積んでいく、成功体験があると、いろいろ動き出しますので。
ネガティブマインドを改善する
以上が私の回答になりますが、上記文章の中にいくつもの心の改善方法のヒントが入っています。
悩む人は、悩みにエネルギーを与えてしまい、ますます悩みのドツボにはまっていきます。
だから一番大事なのは、
- 悩みを考えることではなく、悩みを無視すること。
- 考えたくても平然と他の事に意識を向けること。
心の周波数の法則が分からない人には、無視することが難しく感じるかもしれませんが、慣れればそう難しいことではありません。
心を切り替えてから、別の物を取り入れる。そして実際に行動することが大切です。
※クライアントさんには、随時メールでもコーチングしていきます。セッションの時間だけではなく、コーチング期間の半年間はずっとセッションなのです。