コーチングで最も重要な要素はゴール設定です。これに尽きます。
目的がないとエネルギーは行き場所を失いますし、<ゴールを設定して初めて達成方法が見えてくるコーチングの原則>がありますので、当たり前のことと言えます。
タクシーに乗車しても、目的地を伝えないとドライバーさんも困ってしまいますよね。
脳もこれと同じで、脳と潜在意識にどれだけのゴールイメージを刷り込めるかが重要なポイントになってきます。
偽物のゴールとは
ゴールと言っても本物のゴールとそうでないゴールがあります。
そうでない方をあえて<偽物のゴール>と書かせていただきます。
偽物というと言いすぎかもしれませんが、本当は決して嘘ではない、しかし本物ではないため「極端に認識することで、その違いが浮き彫りになる」とご理解下さい。
よくあるケースとして紹介します。
クライアントさんに「やりたい事は何ですか?ゴールは何ですか?」と質問すると、とりあえず返答があります。
「・・・・・をしたいです」
「・・・・・に興味があるので、やってみたいです」
一見ゴール設定に聞こえますね。
ところが次に「そのために何をやっていますか?」と聞くと。
「まだ何もやっていません」という答えがほとんどの場合返ってきます。
これはどういう事でしょうか?
要するにこれは頭で考えたゴールなんです。
「コーチングではゴール設定が必要だ。だからゴールを考えてみた」という感じです。
本当にやりたくてしょうがない「WANT TO」ではない。
いわば会社でいうところの企画に過ぎないということです。
「これがいいんじゃないか」「こういうのは売れるかもしれない」という新商品企画のようなものをゴールと勘違いしているケースですね。
だから心が動かない、モチベーションが上がらないから、実際に行動には移っていないのです。
本物のゴールとは
例えば、毎月購読している月刊誌があったとします。
次号の特集は自分が一番知りたいと思っていたこと。当然発売日に買いに行き、家に帰宅すると同時に読み始めると思います。
この場合、自分のしたいことと実際に起こした行動は一致します。読みたくてしょうがなかったから、発売日に即購入し、帰宅と同時に読み始めたのです。
このように本当に好きなこと、やりたい事、知りたい事の場合には、必ず行動が伴います。
だから、ゴールは決めたがやっていない場合、これは嘘のゴールの可能性が高いと言えます。つまり単なる新商品企画。
ゴールが本当の「WANT TO」の場合、必ず早い時期に行動が始まります。
「やらずにはいられない」のです。そうでなくても、最低限ネットで検索したり、関連性のある本を読んだり、情報収集が始まります。
もしあなたが自分で設定したゴールに対して、何も動いていなかったとしたら、それは「嘘のゴール」であるかもしれません。