私は陸上競技をやっています。
もちろん職業ではありません(笑) 趣味と健康と研究のためです。
最近ではマスターズ陸上も盛り上がってきました。最初の盛り上げ役はタレントの武井壮さんですね。
ブラジルの世界大会から参加し、個人で銅メダルを取ったことで一躍脚光を浴びました。その後さらに二大会連続でメダルを獲得しています。(リレーでの金メダル)
他にもお笑い芸人のペナルティ・ワッキーさんやテレビのSASUKEに出ている選手。
2008年北京オリンピック・陸上男子4x100mリレーの銀メダリストである朝原宣治さんも今年からマスターズに参戦しています。
さらにタレントの照英さんも今夏からマスターズ陸上を始めました。照英さんは同じ埼玉チームのゼッケンですので、とてもうれしいですね。
コーチングで潜在能力を引き出す
私は5年前からマスターズ陸上に参戦していますが、もともと陸上選手だった訳ではありません。陸上の部活にも所属したことがありません。完全に素人からの参戦でした。
マスターズをやる人はほとんどが学生時代に陸上選手だった人達です。
その中に素人がいきなり入ったらどうなるか?当然結果はボロ負けのはずです。
ところが私はバリバリの陸上選手の中に入って、互角以上の結果を出し続けています。
それは何故なのか?
答えは簡単です。それは私が苫米地式認定のプロコーチだからです(笑)
苫米地英人博士とマーク・シューベルトから直接コーチング理論を学んでおりますので、メンタルが違います。
これは私の実験と研究でもあります。コーチングによってパフォーマンスが飛躍的に向上する実践と証明の場として、マスターズ陸上もやっているのです。
自分で自分の能力を上げる(自分をコーチングする)ことを、セルフコーチングと言いますが、セルフコーチングによって結果をどこまで伸ばせるのか?
これを検証し続けています。
私のこれまでの最高成績
この5年間の最高成績としては、関東大会での金メダルと東日本選手権での銀メダルになります。
素人がよく取れたと思われますが、私は当然の結果だと思っています。コンフォートゾーンはもっと上に設定していますので、この結果でも悔しく思っているくらいです。
※他にもメダルは多数獲得しています。
国際大会での結果と反省・学び
今年初めて国際大会に出場しましたが、この時のゴール設定は今から考えるとあり得ないくらい低いものでした。
これがスポーツ選手の一つの落とし穴です。
普段の成績を自分で知っているため、「その辺りに来る」のが当たり前になってしまい、現状のコンフォートゾーンを無意識に作ってしまいがちです。今回は私もそれをやってしまいました。
全日本選手権や国際大会ともなると、相手は相当な強豪揃いです。よって素人の自分では「まだそこまでではない」と知っているため、ゴール設定も低く設定してしまいがちなのです。
私は当初「国際大会だから、8位入賞くらいできればいいかな」と思っていました。これが全ての間違いです。
コーチでありながら、コンフォートゾーンのカラクリにハマってしまいました(笑)←※自分も経験しているからこそ、客観的なコーチングの場面では正しく指導できるので、恥ずかしくはありませんので紹介しています。
大会2週間前の大けが
ところで国際大会の2週間前に致命的なケガをしてしまいました。
私の種目は砲丸投げですが、右手人差し指の靭帯損傷です。これは普通なら棄権しなくてはいけないケガのレベルです。痛くて玉も持てません。
しかし私は強行出場しました。
「それでも出場できる。投げれる工夫があるはずだ」と本気で思っていましたので、いろいろな秘策を思いつくわけです。
自分が既に大会で投げている状況をイメージできていましたので、それを可能にするアイデアがどんどん湧いてきます。これがコーチングの凄いところですね。
鉛でギブスを自分で作り、テーピングで人差し指と中指を完全固定することで、痛みなく投げれるようになりました。(靭帯は損傷したままですので、固定しなければ激痛の状況)
さらに投げ方も工夫して指に負担がかからないようにしました(これによって飛距離はだいぶ落ちますので、結果にはこだわらずに出場するための秘策ではあります)
国際ゴールドマスターの結果とケガの原因
そして臨んだ国際ゴールドマスターズ大会ですが、4位入賞することができました。
しかしここで「ハッ」と気が付きます。
何故自分が大会2週間前にケガをしたのか。
それは「そもそもの目標が8位入賞すれば上出来」だったからではないのか?ということです。
はっきり言って、体調万全で臨めば、メダルに届いた可能性が高いのですから。
潜在意識は天才です。
「このまま行くとメダルを獲得してしまうから、ケガをすることによって微調整をし、予定通りの入賞で終われる」と無意識が判断した場合、そのようになる可能性があります。
これは実際によく起こることです。
- 目標が低い人は、低い状況を保つために、成功した後に必ず失敗し、元に戻る。
- お金がない人は、大金が入ると散在し、元の貧乏に戻る。
- 独りが当たり前の人は、お付き合いをしても、必ず何か問題を引き起こして、別れる結果となる。(毎回3ヵ月で別れる人、等)
このように目標設定に応じて、または日頃のコンフォートゾーンによって、無意識はそこに向かうためにあらゆる現象を引き起こします。
だからこそ、本来は自分にはまだ難しいレベルであっても、あえて遠いハイレベルな位置にゴールを設定する必要があるのです。
私の場合、例え初参加の国際大会であっても、最初から「メダルを取っている自分をイメージ」するべきだったのです。
コーチングでは現状や過去は一切関係ありません。
常に新しい自分になれる可能性を秘めているので、現状を超えたところにゴールを設定することにより、次々と壁を打ち破っていくことができるのです。
この絶対法則の重要性を、体験を持って認識できた大変重要な大会でありました。