人の人生は予め決まっているものではありません。ある程度のスタート地点でのハンデはあります。
ある人は生まれながらに裕福な家に生まれ、ある人は貧困家庭に育つ。日本に生まれて来る人もいれば、発展途上国のスラム街に生まれる場合もある。生まれながらに肉体的ハンデキャップを背負う場合もある。
スタート地点における差は確かに相当ある。
でも、人は持って生まれた位置から人生をスタートしなければいけない。
つまり、人生はハンデ戦なのです。
しかしその後は、生き方次第で大きな変化のうねりをもたらすことができます。
貧困生活から一転して大帝国を築いた人もいれば、ハンデキャップを背負った人が歴史的快挙を成し遂げる話も珍しくはありません。
過去は考えない〜今を生きていく重要性
スタート地点でのハンデは考えても意味がありません。宗教ではこれを「因縁」と言ったりもしますが、だから何なのであろう。
ハンデがあってもなくても、人は進まなければならないのである。
「そこを分析した上で超えていこう」という前向きな人ならば占いも活きてきます。
しかし、そうでもないなら自分の不幸な過去を分析したり、不運の理由を知りたがったり、過去をいつまでも引きずるのは潜在意識の使い方としては問題があります。
不幸を考えれば考えるほど運は落ちていくからです。
人のエネルギーは思考した方向へ増幅するようにできているのです。
コーチングで人生を変える
本当に人に必要なのは占い鑑定ではなく、コーチングなのです。
過去を分析したり、その人の努力を織り込まない「占いによる机上の未来予測」は無意味と言えます。
- 今この瞬間に何を為すのか?
- 今何をイメージするのか。
- どこにゴール設定をするのか。
これが、大切なのです。
過去を分析しても自己満足だけで人生は変わりません。
不幸な過去であれば分析すればするほどに、未来にも同じようなことが起きます。
僅かに反省することは大切です。一つの間違いから何かを学び軌道修正することは必要であるが、これは過去の苦しみの中に埋没し悩むこととは、根本的に違うことは言うまでもありません。
だから占いは一つの楽しみ、参考情報くらいに捉えることが大切です。
コーチングを行う意味とは
占いというのは、生年月日等からの過去の検証や性格判断、相性判断に加えて、占い師の次元レベルでの憶測アドバイスに過ぎません。当たる当たらないというのは過去の出来事や性格であり、これから変わりゆくあなたの未来ではありません。
テレビ番組などで来年結婚する、こうなる、仕事はこうなる、と断定された芸能人をよく見ますが、決して当たってはおらず、その時の内容を後々まで覚えていないのでうやむやになっています。
是非、今度テレビに出ている占い師が言った未来予測と年月を書き留めてみてください。ほとんどの場合は見事に外れると思います。
これに対してコーチングは、過去を一切見ません。クライアントは過去を話したがる傾向にありますが、コーチングには関係ありません。
何度も書いてきた通り、エネルギーは関心を向けた対象のエネルギーを増幅しますので、過去の苦しみを話せば話すほど改善されなくなります。
一時的に聞いてもらってスッキリしたり安心したりという効果はありますが、また夜になれば悩みが湧いてくる、そんな毎日が繰り返されます。
とにかく前を向くこと
これに尽きます。
過去ではなく未来に視点を置き、ポジティブなイメージと臨場感を持つゴールを設定することで、何かが変わり始めます。
コーチングでは未来の話をし、未来の姿を焼き付けるものです。それが時間の経過とともに現実となるわけですから、思い描くのは未来のみでいいのです。
ここが分からないから苦しみがなくならない。
だから、心のモヤモヤは放置し、供に未来を向いていきましょう。
一緒に悩みを聞いてくれる友達は大切な存在かもしれませんが、もっと重要なのは過去を忘れさせてくれる、そして未来を一緒に見てくれるコーチだということを覚えておいてください。