広大な宇宙や人間の可能性、神秘的な自然現象、人知を超える大きな力。
そういったものに魅せられて、私も最初は占いから入りました。私だけでなく占いに魅せられた人は世界中に大勢いると思います。
- 自分の人生とは何のか?
- 私はどこに行こうとしているのか?
- 本当の自分とは一体誰なのか?
計り知れない人間と人生の本質が知りたくて、人は悩み考え、やがて未知の占い分野に答えを見出そうとします。
ここまでは人としてよくあることであり、真実への追及が占いやスピリチュアル世界への興味を抱かせるものです。
これとは逆に単に占いが楽しいから、という興味本位でその世界に魅せられる人も多い。両者ともにいえることは、「未知なる世界への憧れ」であると言えます。
- これからの未来がどうなるのか
- 自分でも気づいていないことがあるかもしれない
- 自分に関する全てが知りたい
いくら考えても答えが見えない。だから占いに頼る。
しかし同時に占いは完全なものではなく、それだけでは世の中の全てを解決することはできません。
かといって科学的にも実証できないことはたくさんあるし、でも占いも鑑定士の判断によって違いが出る<あやふな存在>でもある。
だから人は悩むのです。
永遠なる未知の存在-それが宇宙
結局は「常に未知なる部分が存在する、それが宇宙が進化している」ということなのです。
常に進化しているから、科学も追い付きようがなく、人がスピリチュアルなものを求めざるを得ない理由がここにあります。
何万年もの歳月を経て、人類は進化してきました。さらに人類誕生以前の何億年も前から宇宙は進化してきています。その足は止まることなく、今でも続いています。
だからこそ私たちがやらなければいけないこと。
それは -進化する- ということ。
宇宙や私たちを取り巻く環境全てが変化していくのですから、<何もしない>、ということは「取り残される」ということなのです。
つまり「幸せになろう」、「成功しよう」と思ったら、まずは自分を進化させなくてはいけないのです。
占いを超えていく力
占いを超越する力が存在します。
重要なのは「占いは生まれた瞬間に定められた一つのプログラムに過ぎない」ということ。一つの可能性でしかない故に、当たる場合もあれば当たらぬ場合もある。そして同時に書き換えも可能である、ということなのです。
占いを絶対的なものとして捉える人もいますが、明らかにそれは間違いであると言えます。100%鑑定通りの人生を歩んできた人は歴史上誰もいないのですから。
占いの哲学の一つに次ようなものがあるのをご存知でしょうか?
それは「このまま行けばこうなる」ということ。
つまり「何もやらない人だけが占い通りの人生を歩む」というものです。だから鑑定結果から自分を変える何かを行った人は、占いとは矛盾する結果を出し始める。
「つまり人生を変えた」ということになります。
ということは「今何をするかで、人生は変わる」
これが真実と言えるのではないでしょうか?
占いは一つの指針-人生を変えるのは自分
私の極論としては、鑑定結果から一つの人生の設計図を確認できたら、もうそれでいいのです。
一つの生まれ持ったプログラムではありますが、今後のやり方次第でプログラムは書き換えが可能だからです。興味がなければそれ以上「占いを観ることすら不要である」とも言えます。
余興として割り切るならそれでも結構、占いを楽しむだけならいいのですが、結果を深刻に悩み、何度も何度も占い師の元を訪れるのは問題と言えます。
実際にそういう人がとても多く、人生が変わらないままインチキ占い師の都合の良いリピーターに成り下がっている人も少なくありません。
鑑定内容を一つのアドバイス、一つの考え方としてだけ捉え、それを踏まえた上でさらに前へ前へと前進しなければ占い鑑定の意味もありません。
人は成長し、進化するために生まれてきたのに、いつまでも悩みの中に踏みとどまる行為はすぐにでもやめなければいけないのです。
人生のハンデ戦を超えていく
人の人生は予め決まっているものではありません。ある程度のスタート地点でのハンデはあります。
ある人は生まれながらに裕福な家に生まれ、ある人は貧困家庭に育つ。日本に生まれて来る人もいれば、発展途上国のスラム街に生まれる場合もある。生まれながらに肉体的ハンデキャップを背負う場合もある。
スタート地点における差は確かに相当ある。
でも人は持って生まれた位置から人生をスタートしなければいけない。
つまり人生はハンデ戦なのです。
しかしその後は、生き方次第で大きな変化のうねりをもたらすことができます。貧困生活から一転して大帝国を築いた人もいれば、ハンデキャップを背負った人が歴史的快挙を成し遂げる話も珍しくはありません。
過去は考えない〜今を生きていく重要性
スタート地点でのハンデは考えても意味がありません。宗教ではこれを「因縁」と言ったりもしますが、だから何なのであろう。
ハンデがあってもなくても、人は進まなければならないのである。
「そこを分析した上で超えていこう」という前向きな人ならば占いも活きてきます。
しかしそうでもないなら自分の不幸な過去を分析したり、不運の理由を知りたがったり、過去をいつまでも引きずるのは潜在意識の使い方としては問題があります。
不幸を考えれば考えるほど運は落ちていくからです。
人のエネルギーは思考した方向へ増幅するようにできているのです。
一切変えようがない過去は放っておくこと。
考えるべきは、将来のビジョンと今するべきポジティブな行動。
だからコーチングで人生を変える
本当に人に必要なのは占い鑑定ではなく、コーチングなのです。過去を分析したり、その人の努力を織り込まない「占いによる机上の未来予測」は無意味と言えます。
今この瞬間に何を為すのか?今何をイメージするのか。どこにゴール設定をするのかが、大切なのです。過去を分析しても自己満足だけで人生は変わりません。
不幸な過去であれば分析すればするほどに、未来にも同じようなことが起きます。
僅かに反省することは大切です。一つの間違いから何かを学び軌道修正することは必要であるが、これは過去の苦しみの中に埋没し悩むこととは、根本的に違うことは言うまでもありません。
だから占いは一つの楽しみ、参考情報くらいに捉えることが大切です。
コーチングを行う意味とは
占いというのは、生年月日等からの過去の検証や性格判断、相性判断に加えて、占い師の次元レベルでの憶測アドバイスに過ぎません。当たる当たらないというのは過去の出来事や性格であり、これから変わりゆくあなたの未来ではありません。
テレビ番組などで来年結婚する、こうなる、仕事はこうなる、と断定された芸能人をよく見ますが、決して当たってはおらず、その時の事をみな覚えていないのでうやむやになっています。
是非今度テレビに出ている占い師が言った未来予測と年月を書き留めてみてください。ほとんどの場合は見事に外れると思います。
これに対してコーチングは、過去を一切見ません。クライアントは過去を話したがる傾向にありますが、コーチングには関係ありません。
何度も書いてきた通り、エネルギーは関心を向けた対象を増幅しますので、過去の苦しみは話せば話すほど改善されなくなります。
一時的に聞いてもらってスッキリしたり安心したりという効果はありますが、また夜になれば悩みが湧いてくる、そんな毎日が繰り返されます。
とにかく前を向くこと
これに尽きます。
過去ではなく未来に視点を置き、ポジティブなイメージと臨場感を持つゴールを設定することで、何かが変わり始めます。
コーチングでは未来の話をし、未来の姿を焼き付けるものです。それが時間の経過とともに現実となるわけですから、思い描くのは未来のみでいいのです。
ここが分からないから苦しみがなくならない。
だから心のモヤモヤは放置し、供に未来を向いてみましょう。
一緒に悩みを聞いてくれる友達は大切な存在かもしれませんが、もっと重要なのは過去を忘れさせてくれる、そして未来を一緒に見てくれるコーチだということを覚えておいてください。